果実を育てるガーデニング〜ラズベリー・デューベリー
ラズベリー・デューベリー
ラズベリー・デューベリー
バラ科 落葉樹
実をつけさせるポイント
自分の花粉でよく実をつけるが、昆虫の飛来が少ない場合は、筆の穂先を花の中で回して人工授粉する。
種類と品種
6月から7月にかけて熟す実は、さわやかな酸味があり、そのまま食べるよりジャムやジュースなどにしたほうが、よりおいしくなる。
いわゆる“キイチゴ”の仲間で、株状になる立性のラズベリー、つる性のデューベリーが代表種。ラズベリーでは、夏と秋の2回赤実をつけるインディアンサマーのほか、黒実のブラックラズベリー、黄実のゴールデンクイン、デューベリーでは赤実のローガンなど。とげのない品種では、ソーンフリー、ソーンレスエバグリーンなどを選ぶとよい。このほか、ブラックベリーの一群がありますが、こちらはつる性で大型のため、家庭向きではありません。
上手な育て方
暑さ、寒さに強く、枝の伸びも旺盛で、ほうっておくと庭一面に枝が広がる。そのため軟熟果の収穫の便も考え、垣根やフェンスに絡ませたり、株状に仕立てる。
植えつけ
2〜3月に通信販売で苗を購入し、3〜4月、5〜6号鉢に赤玉土6、腐葉土3、砂1の混合土で植える。庭植えは土質を選ばず、やせ地でもよく育つ。
水やり
鉢土の表面が乾いたら、鉢底から水が流れ出るまで水をやる。庭植えは水やりしなくてもよい。
肥料
植えつけ1ヵ月後、玉肥を3〜4個鉢の周りに埋め込む(以後、毎春)。庭植えは毎年1〜2月、株の周囲に肥料Aをばらまき、浅く耕して与える。
病害虫
実をおかす灰色かび病、枝に木屑を出して内部にくい込むコウモリガ、枝につくカイガラムシなどに注意する。
実をつける管理
自分の花粉でよく実をつけるので、人工授粉などは行わない。
実がつかない理由
@市街地で、昆虫がいない場合。
A一度、実をつけた枝の場合。
樹形づくり
鉢植えでは立性、つる性のどちらもあんどん仕立て、庭植えでは立性のものは株仕立て、つる性のものは垣根仕立てにする。花芽は前年枝につく。1年めに株元から伸びたシュート(新梢)が越年し、2年めにシュートの腋芽から出た新梢の先に花が咲き実がつく。一度実をつけた枝は弱って、翌年は実をつけないので、収穫後に株元から切りとる。6〜7月、生長のよいシュートを2〜3本残して、その他は株元から切りとり、残したシュートの発育をよくする。
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果実を育てるガーデニング
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